AEDに関する知識がまったくない場合、「自分に使えるのだろうか?」と不安に思う人は多いはず。
しかし、現在ではYouTubeなどの動画でAEDの使用方法を確認することができます。
AEDの導入を検討する場合でも候補のモデルを動画で確認することは有効です。
そこで国内主要モデルの使い方に関する動画を集めてみました。
「AEDの使い方」に関する動画の利用方法
AEDの使い方に関する動画は以下の用途で役立ちます。
- 導入を検討しているモデルの使用方法を確認
- 救命のための予備知識として
- 社内講習の教材として
- AEDの普及・導入用資料
2〜4の目的にはモデルの区別は必要ありませんが、1のように具体的なモデルについて知りたい場合は、そのモデルの動画が必要です。
幸いなことに、国内の一般向けAEDの主要モデルはすべてネット上の動画で使い方を確認することができます。
AED各モデルの使い方動画
ほとんどの動画はYouTubeにアップされていたので、直接記事内に動画を載せています。
調べたのは下記の記事で取り上げた一般向けの7モデルです。
カルジオライフ AED-3100(日本光電)
日本光電のAED−3100はメーカーHPに使用方法の動画がアップされているのですが、残念ながら形式がYouTubeではありませんでした。
リンク先のページ下部に3分ほどの動画でAED-3100の使い方が紹介されています。
レスキューハート HDF-3500(オムロン)
オムロンのレスキューハートはYouTubeに公式の動画がアップされています。
シーユーSP1(CU)
CUのシーユーSP1は販売代理店のAEDコムが動画をYouTubeにアップしています。
ハートスタート HS1+(フィリップス)
フィリップスのハートスタート HS1+もYouTubeに公式の動画がアップされています。
ZOLL AED Plus (旭化成ゾールメディカル)
ZOLL AED Plusも公式の動画がYouTubeにアップさています。
ライフパックCR Plus(フィジオコントロール)
ライフパックCR Plusは公式ではありませんが、YouTubeに使い方の動画がアップされています。
どうやらアメリカの動画の翻訳版のようです。
カーディアックレスキュー RQ-5000(日本ライフライン)
カーディアックレスキューもYouTubeに公式の動画がアップされています。
AEDの使用方法は基本的には同じ
AEDの基本的な使い方は、モデルごとにそれほど違いはありません。
AEDの基本的な使い方
- 電源を入れる
- 音声ガイダンスに従う
一般向けのすべてのモデルでは、電源を入れると音声ガイダンスが最初から指示を出してくれます。
ですから「電源を入れること」さえできれば、AEDの知識がなくても使用することが可能なのです。
AED音声ガイダンスの指示
- 電極パッドを貼る
- 心電図解析が終わるまで待機(触れないように注意)
- 電気ショックボタンを押す(触れないように注意)
- 胸骨圧迫を行う
救急隊が到着するまでは、音声ガイダンスの指示に従えばいいのです。
小児モードのモデルごとの違い
モデルによって大きく異なるのは小児モードです。
小児モードへの切り替え方法には、「スイッチ切り替え式」と「電極パッド付け替え式」の2種類があります。
上記の動画では、シーユーSP1とカーディアックレスキューの2つが動画内で小児モードのへの切り替え方法を説明しています。
スイッチ切り替え式
- カルジオライフ
- シーユーSP1(上記動画内で説明あり)
- カーディアックレスキュー(上記動画内で説明あり)
電極パッド付け替え式
- レスキューハート
- ハートスタート
- ZOLL AED Plus
- ライフパックCR Plus
「スイッチ切り替え式」は手間がかかりませんが、「電極パッド付け替え式」は、パッド交換の時間がかかります。
未就学児に除細動する可能性がある施設では、あらかじめ小児モードの切り替え方法を確認しておくといいでしょう。
下記の記事ではモデルごとの小児モードの違いについても解説しています。
救命講習を受けよう
AEDの使い方を動画で確認したら、もうワンステップ踏み出しましょう。
その最初の一歩は救命講習を受講して、胸骨圧迫と人工呼吸を学ぶことです。
動画で見たようにAEDを使うことは難しくはありません。しかし、心肺停止となった人を救命するには、胸骨圧迫や人工呼吸も必要です。
胸骨圧迫や人工呼吸は一度講習で実演してみないと、いざという時に実施することは難しいものです。
各地の消防署や赤十字社では救命講習を実施しているので、ぜひ参加してみましょう。
周囲のAED設置状況を確認する
AEDの使用方法を知っていても、実際にAEDが設置されていなければ、使用することはできません。
日本国内のAED設置台数自体は世界的にもトップレベルですが、全ての地域で戦略的な配置がなされているわけではありません。
関連記事AEDの効果的な配置とは?AED設置基準ガイドラインを解説
AEDの設置はあくまで民間主導ですので、どうしても都市部や利用者の多い施設に集中してしまい、過疎部での設置は遅れているという偏りがあります。
まずは自分の周囲でどこにAEDが設置されているのか確認して見ましょう。
AEDの設置状況は日本救急医療財団の全国AEDマップで確認することができます。
「ここに設置されていればいいのにな・・・」という場所があれば、補助金などを利用して設置できる方法がないか考えてみることも有益です。